大雪から6日 孤立解消 徳島

 2014年、師走、12月10日 。

 石川県内は、晴れ。金沢の最高気温は9度。

 朝の散歩は、何時ものコース。寺の方向へ向かった。

 寺の駐車場の入口、先日来開いたままだ。久々に野鳥のさえずりが聞こえた。寺津用水、枯葉などゴミは、徳田さんが来られたのか、

 一掃されて、流れていた。

 体育館の横にいつも駐車している黒い車は、またまた路上駐車だ。体育館横の道路に駐車してあった車は、バス通りの道路に駐車してあった。

 アパートの男だ。行儀の悪いのはどこでもいる。困った輩だ。

 バス通りを渡って、坂道を下り、左折した。洋菓子屋のおばさんはまだで、宇野さんは出たあとだった。あれー、長谷川さんちのミコちゃんら  2人、側溝にたまった雪遊びしながら登校中で「お早う」、「急がないと遅刻するよ」と声をかけた。左折してバス通りを渡った。

 歩道はまだ、除雪した雪が山のようになって残っていて、とても歩けないので車道を歩く。

 左折した資材置き場ではダンプ、ブルとも駐車中。時折見かけるビラカンサスやナンテンの赤い実が美しい。

 玄関先に実っている林さんちの柚子は、色鮮やかでいい。木村さんちのガレージでは、解けた雪水が氷を張っていた。

 日本列島。今月は各地で大雪の被害が相次いでいるが、今月13日ごろから1週間はほぼ全国的に気温がかなり低くなり、

 日本海側や山沿いを中心に再び大雪となるおそれがある。気象庁は、「異常天候早期警戒情報」を発表して、今後の情報に注意するよう呼びかけている。

 徳島。大雪から6日目、徳島県では3つの市や町の一部で孤立した状態となっていたが、道路を塞ぐ雪や倒木などの撤去作業が進められ、

 午後、孤立状態の地区が解消された。しかし、高齢者などは引き続き外出しにくくなっているとして、市や町などは飲料水などの物資を届ける支援活動を行った。

 徳島県内では、大雪となった今月5日以降、倒木などで道路が塞がり、三好市と、つるぎ町、東みよし町の一部の地区の最大で

 合わせて881世帯1560人が孤立状態となった。自衛隊などが道路の除雪や倒れた木の撤去作業を進めた結果、孤立状態の地区は

 徐々に減り、午後になって6世帯7人の孤立状態が続いていた三好市でも道路が通れるようになり、大雪から6日目で孤立状態の地区はなくなった。

 しかし、高齢者などは引き続き外出しにくくなっているとして、東みよし町では、役場の職員などが飲料水や携帯ラジオなどの支援物資を届けるために現地に向かった。

 職員には介護士や保健師なども同行し、住民の健康状態を確認するなどの支援活動を行った。一方、停電は午後2時の時点で

 3つの市と町の合わせて265世帯で続いていて四国電力は復旧を急いでいる。

 週末には、この時期としてはかなり強い寒気が流れ込むと予想されていることから、東みよし町では、大雪に備えて凍結防止剤を

 事前に道路にまくなどの対策を検討している。

 三好市では、住民の中には寝たきりの母を介護しながら石油ストーブだけを頼りに生き延びた人もいた。

 このうち、池田町漆川に住む、中川容子さん(64)は、88歳の母親と2人で暮らしていた。母親は寝たきりの状態で中川さんが

 介護をしていたが、大雪による倒木などの影響で、今月5日から停電が続いているほか、水道も使えなくなった。

   中川さん自身も足が不自由で、移動には車を使っているが、自宅周辺の道路に雪が深く積もっていたため、自宅から外に出ることができない状態。

 そこで頼りになったのが石油ストーブ。ストーブで暖をとり寒さをしのいだほかストーブの熱で雪を溶かし、その水を炊事や洗濯などに使ったという。

 また、家にはインターネットを使うIP電話だけではなく、通常の電話回線も引いていたため外部と連絡をとることができたという。

 中川さんは例年、積雪のシーズンを前に食料品を買い込んだり保存食を作ったりして雪に備えていたが、今回は、想定外の大雪で

 準備が間に合わなかったという。中川さんは「水や食料をいただき本当にありがたいです。この5日間は石油ストーブだけが頼りでした」。

 支援物資を届けた三好市秘書広報課では、「住民の方々の安心した顔が見られてほっとしました。今後はあらゆる事態を想定し

 対策を進めていきたいです」。

 つるぎ町の上喜来地区では、きのふ夕方も23世帯で停電が続いていて、町は、集会所を避難所として開設し、住民を受け入れる体制を整えている。

 きのふは、日赤徳島県支部から毛布200枚のほか、快適に寝泊まりすることができる枕やマットなど、100人分の支援物資が避難所に運び込まれた。

 日赤や町の職員などが支援物資が入ったダンボール箱を手分けしてトラックから下ろし、避難所へ運び込んだ。

 今回の大雪で住民が孤立するなどの被害が出た三好市と、つるぎ町、それに東みよし町に対し、徳島県は継続的な救助を必要としているとして

 きのふ「災害救助法」を適用することを決めた。「災害救助法」の適用で食料や生活必需品の配布、それに避難所の運営などにかかる費用は、

 国と県が全額負担することになる。

 ♪泣けた 泣けた こらえきれずに 泣けたっけ あの娘と別れた 哀しさに
山のかけすも 鳴いていた 一本杉の 石の地蔵さんのよ 村はずれ

 遠い 遠い 想い出しても 遠い空 必ず東京へ ついたなら
便りおくれと 云った娘(ひと)りんごのような 赤いほっぺたのよ あの泪(なみだ)

 呼んで 呼んで そっと月夜にゃ 呼んでみた 嫁にもゆかずに この俺の
帰りひたすら 待っている あの娘はいくつ とうに二十はよ 過ぎたろに
      昭和30年 別れの一本杉  作詞:高野 公男 作曲:船村徹

 秘密保護法。特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を特定秘密に指定して保護する特定秘密保護法が、けふ10日、施行された。

 政府は、施行に合わせて、特定秘密の指定が適切かどうかチェックする「独立公文書管理監」などを置くことにしている。

 特定秘密保護法は、特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を特定秘密に指定し、漏えいした公務員らには最高で10年の懲役刑を、

 漏えいをそそのかした者にも5年以下の懲役刑を科すもので、去年12月に成立した。

 ただ、特定秘密を違法に取得した場合でも、いわゆるスパイ目的で情報を取得した場合などに限って処罰し、政府は、報道機関による

 通常の取材行為が処罰されることはなく、一般の国民が処罰の対象になることは通常ないとしている。

 特定秘密の指定期間は最長5年で、更新することができるが、30年を超える場合は内閣の承認を得なければならず、一部の例外を除いて

 60年後までにはすべてを公開するとしている。政府は、けふ10日の施行に先立って、特定秘密を指定できる役職を、防衛省や外務省など

 19の行政機関の長に限るとともに、特定秘密の対象として、極秘を前提に外国政府から提供された情報や自衛隊の警戒監視活動など、

 55の「細目」を明記した運用基準などを決定した。政府は、施行に合わせて、特定秘密の指定が適切かどうかチェックする機関として、

 官房長官をトップに関係省庁の事務次官級でつくる「保全監視委員会」と「独立公文書管理監」を置くことにしている。

 ただ、特定秘密保護法を巡っては、国民の知る権利が侵害されるという懸念や批判が根強くあり、政府にとっては特定秘密保護法に対する

 理解をどのように得ていくのかが課題。

 官房長官菅は、きのふの会見で、「関係政令や運用基準の制定などを慎重に丁寧に進めてきている。国民の知る権利が損なわれないようにし、

 これからも国民の理解が進むよう、努めていきたい」と述べた。

 長野・岐阜県境の御嶽山(3067m)の噴火の大惨事。

 57人が死亡し、今も6人の行方が分からない御嶽山の噴火から、先月の27日で2か月が過ぎた。

 御嶽山の噴火を受け、岐阜県の知事古田肇は、けふの県議会12月定例会で、県内にある活火山の白山と乗鞍岳でも2015年度中をめどに、

 登山届の提出を義務化する方針を示した。県は既に、御嶽山と焼岳で、登山届提出を義務づける条例改正案を今定例会に提案している。

 知事は県議会一般質問で、県内にある火山の登山届義務化について「白山と乗鞍岳は来年度中にその方向になる」と答えた。

 白山と乗鞍岳は、来年度中に噴火警戒レベルが設けられる予定で、設定後に条例の対象に加える。

 御嶽山の噴火当時、行方不明者の把握が難航したことを受け、県は他の火山でも義務化を検討していた。

 ♪白い花が 咲いてた ふるさとの 遠い夢の日 さよならと 云ったら 黙ってうつむいてた お下げ髪
悲しかった あの時の あの 白い花だよ

 白い雲が 浮いてた ふるさとの 高いあの峰 さよならと 云ったら 木霊がさよならと 呼んでいた
淋しかった あの時の あの 白い雲だよ

 白い月が ないてた ふるさとの 丘の木立に さよならと 云ったら 泪の眸でじっと 見つめてた
悲しかった あの時の あの 白い月だよ
     昭和25年 白い花の咲く頃 作詞:寺尾智沙 作曲:田村しげる

 長野県北部で、先月の22日震度6弱を観測した地震、今月6日で2週間が経った。

 白馬村北城で発生したのり面の土砂崩落で全面通行止めになっていた国道148号は、きのふ現場での応急復旧工事が終わり、片側交互通行が可能になった。

 通行できるようになったのは17日ぶり。ただ、全面復旧はまだ先になりそうだ。

 地震による揺れでのり面が最大で30mにわたって崩れ、道路を埋めた。現場付近は小谷村から白馬村までの6キロを通行止めにし、復旧工事を急いでいた。

 国道148号は大北地域と新潟県糸魚川市方面を結ぶ動脈で、運送会社に勤務する男(57)は「これまで100キロほど迂回して

 大町市まで走っていたので、燃料代も多くかかった。3時間は余分にかかっていたので本当に良かった」と。

 小谷、白馬両村と大町市のスキー場リフト運営会社で構成する「HAKUBAVALLEY索道事業者連絡協議会」では「スキー場近くの

 国道が通行できるというだけで観光客にも安心感を与えられる。両村の復旧作業にも役立つし、風評被害が出ないよう取り組みたい」。

 地震による農地や農業用施設の被害額は合わせて20億6000万円余りで、3年前に栄村で起きた地震を上回り、長野県内の地震被害としては過去最大になった。

 長野県のまとめによると、今回の地震では、県北部の8つの市町村で、水田や農道に亀裂が入ったり隆起したりしたほか、農業用水路が壊れるなどの被害が相次いだ。

 その被害額は今月上旬の時点で合わせて20億6040万円に上った。これは平成23年3月に栄村で震度6強を観測した地震による

 被害額18億9300万円を上回って、県内の地震被害としては過去最大。市町村別では、小谷村が12億8220万円と最も多く、

 次いで白馬村が6億7850万円、小川村が6900万円などとなっている。

 積雪などで調査ができていない場所もあり、今後、被害額はさらに増える見込みだという。

 ♪白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国の ああ 北国の春 季節が都会ではわからないだろうと届いたおふくろの小さな包み あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな

 雪どけ せせらぎ 丸木橋 落葉松の芽がふく 北国の ああ 北国の春  好きだとおたがいに言いだせないまま別れてもう五年あの娘はどうしてる  あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな

 山吹 朝霧 水車小屋 わらべ唄聞こえる 北国の ああ 北国の春  兄貴も親父似で無口なふたりがたまには酒でも飲んでるだろか あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな
         1977年 北国の春 作詞:いではく 作曲:遠藤実

 解散総選挙。14日は投票だ。

 自民党は300議席超の勢いを維持、公明党との合計で衆院3分の2の317議席を上回り、自民単独での3分の2もうかがう。

 これは7、8両日、共同通信が衆院選295選挙区のうち200選挙区の有権者を対象に行った電話世論調査による。

 民主党は伸び悩みが続き、70議席前後、維新の党は不振で公示前議席から減少が予測される。共産党は倍増に近づく状況だ。

 公明党は堅調で公示前31議席からの上積みが見込める。次世代の党は大幅減の情勢。生活の党、社民党は低調で、新党改革は

 議席獲得を見通せていない。

 政治団体「新党大地」の有力支援者で歌手の松山千春(58)は、きのふ札幌市中心部で、北海道1区から出馬した元衆院議長の

 民主党前職横路孝弘(73)の街頭演説に駆けつけ、代表曲を口ずさみながらエールを送った。

 今回の選挙で協力関係を結ぶ民主と新党大地の象徴的な場面となった。北海道1区からはほかに、自民党前職の船橋利実(54)、

 共産党新人の野呂田博之(56)、無所属新人の飯田佳宏(41)が立候補している。

 苦戦が伝えられる民主党の代表海江田万里は、きのふ地方遊説を行わず、立候補した東京1区に張り付き街頭演説をこなすなど、自らの選挙運動に専念した。

 前回選挙に続き選挙区で2連敗となれば党内の求心力を失いかねず、懸命に支持を訴えた。

 「私はまな板のコイ。しかし、皆さん方の信任を得て国会に送っていただきたい」。東京・JR品川駅前。党のイメージカラーと同じ

 赤色のダウンジャケットを着込んだ海江田は、小さな選挙カーから降りて路上で街頭演説を始めると、大声でこう呼び掛けた。

 ただ、平日の昼間のターミナル駅ということもあってか、立ち止まって耳を傾ける聴衆はごくわずか。一方、JR四ツ谷駅前で行った街頭演説には、

 労組系の支援者らが大勢詰めかけた。海江田は「一人でも多くの仲間を当選させることが必要だ。その中には当然、私も入っていなければならない」と訴えた。

1票の格差を是正する「0増5減」に伴い、今回の衆院選から定数が3から2に減った福井県内の小選挙区。

 区割りが変わった地域からは「候補の顔ぶれが変わり新鮮」と前向きな声や、区域拡大で「地元に来なくなった」「候補の姿を見ない」とのぼやきも聞こえる。

 旧2区から新1区となった坂井市。坂井市坂井町で開かれた、ある候補の個人演説会には支援者90人が集まった。熱弁に拍手を送った

 農家の男(75)は「区割りが変わった影響は感じていない。ただ、これまでは同じ候補が続きマンネリ感があったから新鮮味がある」と。

 主婦(70)も「一生懸命さが伝わり、人柄もよく分かった」と。新2区になった鯖江市の男(77)は、区割り変更を気にしていないと

 言いながらも「新しい候補は全然知らないから、いまいち盛り上がらない」とぼやく。「聞き慣れた候補の名前が選挙カーから聞こえれば、

 選挙という感じがするのだが…」と。

 福井市では旧丹生郡の越廼、清水の両地区が、旧3区から新1区に編入。2006年の市町村合併後初めて、市全域が同じ選挙区になり、“ねじれ”が解消した。

 越廼地区で飲食店を経営する枩田卓也さん(34)は「原発が課題の嶺南と同じ区割りには違和感があった。そういう意味では、

 やっと本来の形になったと思う」。枩田さんによると、旧3区選出の前職議員はよく地区の祭りなどに顔を出していた。

 しかし「選挙区が変わる話が出てからは、ぱったり来なくなった」。候補の変更については「政党で判断すると思う」と冷静に見る。

 2日の公示日に、ある候補の出陣式に参加した清水地区の主婦(74)は「ずっと応援してきたが、今までは投票できなかった。

 1区になったので今回からしっかりと応援できる」と区割り変更を歓迎した。

 選挙区域が広がったため、選挙カーを見る機会が減ったという声もある。大野市の商店街で呉服店を営む高橋弘直さん(62)は

 「前回はもう少し来ていたと思うが、候補本人の姿を見かけない。地元を見る機会はこういう時しかないと思う。現状が分からなくなるのではないか」と冷ややか。

 敦賀市の男(70)は「選挙区の範囲が広すぎるという気はする。政策や人を、新聞やテレビの報道で判断して、誰に投票するか決めるしかない」と。

 元首相故田中角栄、娘の真紀子(70)が長く議席を守ってきた新潟5区(長岡市など)の有権者は、国政でも存在感の大きかった

 「田中家」不在の衆院選に戸惑いを見せる。

 前回の衆院選で落選した真紀子は今回不出馬。人口流出と高齢化による地域衰退への危機感を、国政に届けられるのは誰か。候補者を見つめる目は真剣だ。

 山に囲まれた魚沼市の旧入広瀬村。公示日の2日、候補者の街頭演説を聞いていた自営業の男(67)はつぶやいた。「若い人はみんな出て行く。

 このままでは村がつぶれる」。旧入広瀬村は角栄の影響力が特に強く、後援会の名前から「越山会の村」とも呼ばれた。

 戦後、雪深く陸の孤島だった貧しい寒村に道路が通り、仕事が増えた。住民は選挙のたびに票を取りまとめ、角栄に投票してきた。

 自営業の男は、住民と角栄との連絡役として何度も東京・目白の田中邸に足を運んだことがあるという。「これまで角栄先生への恩義から

 真紀子さんも応援してきた。今回は誰に投票すればいいのか…」。

 新潟5区は、1947年に角栄が旧新潟3区で当選して以来、強固な後援会組織を築いた「田中家」の牙城だった。角栄は86年まで連続16回当選し、

 長女の真紀子も角栄の政界引退後の93年衆院選から計6回当選した。だが、前回2012年の衆院選で民主党の真紀子は、

 自民党候補に2万9千票の差をつけられて落選し、比例復活もならず議席を失った。角栄が築いた強固な後援会はメンバーが高齢化し、弱体化も指摘された。

 今回、民主党は公認を内定していたが、真紀子は先月下旬、突然不出馬を表明。選挙戦は自民党前職(63)と生活の党新人(58)、

 共産党新人(45)が「真紀子票」の取り込みを狙う構図となっている。

 新潟県中部に位置する選挙区は高齢化と人口減少が進む。10年前に旧入広瀬村などが合併した魚沼市の人口は4万人、50年間で2万人減った。

 大票田の長岡市でも人口が減り始めている。候補者の個人演説会に参加した魚沼市の建設会社勤務の男(31)は「同級生の半数は都会に出てしまった。

 公共工事でも何でも仕事を持ってきてくれる政治家に頼るしかない」と。「越山会」の会員だった魚沼市の農業の男(62)は言う。

 「今更昔の政治には戻れないが、古里を次の世代に託すには、地域のために真剣に働く政治家が不可欠だ」。

 公明が元党代表の前職、太田昭宏(69)を擁立する東京12区は、公明との選挙協力で自民が長年、擁立を見送っている。

 その「空白区」に今回、保守票の取り込みを狙う次世代新顔の田母神俊雄(66)が立ち、これまでと異なる様相を見せている。

 「安倍は2年頑張った。次世代の党が勢力を伸ばし、自民と連立を組まなければ日本は取り戻せない」、元航空幕僚長の田母は、

 きのふ東京北区の自衛隊十条駐屯地前で訴えた。矛先は公明に向かう。集団的自衛権行使に慎重な公明を引き合いに、「公明が与党にいては

 日本の政治は一歩も前進できない。公明をぶっつぶすのが私の選挙スローガンです」。

 2月の東京都知事選で61万票を獲得した田母神。ビラに「誇り高き日本を取り戻す」と記し、駅前や街頭に加え、保守層を意識して神社詣でにも重点を置く。

 陣営を支える30代の男のボランティアは「強い政治家が必要。田母神さんの立候補で保守の選択肢ができた」と。

 2003年以降、4回の衆院選で自民は東京12区に候補者を立てず、太田を支援してきた。「協力関係は成熟の域に達した」。

 太田の陣営関係者は語る。一方で「いまだに公明の太田と書けない保守層が一定程度いることも事実」と語る。

 田母神の批判に、太田陣営は「挑発にのっては相手のおもうつぼ」と冷静に見守る構えだ。反応したのは、自民側だった。

 「父は田母神さんの応援には入りません」。太田陣営には、自民都連会長で東京8区の前職、石原伸晃(57)から公示前、連絡が入ったという。

 伸晃の父で比例前職の慎太郎(82)は、田母神を公認した次世代の最高顧問だ。伸晃は公示日の2日も太田の街頭演説に駆けつけ、声を張り上げた。

 「石原家は信義を重んじる。太田さんを押し上げようではありませんか」。東京12区には生活前職の青木愛(49)も立つ。

 09年衆院選で太田を破り、前回は敗れたが比例で復活。消費増税反対や福祉の充実を掲げ、自公政権の批判票の取り込みを狙う。

 一昨日8日の街頭演説に参院議員山本太郎らが駆けつけ、民主、社民区議らの応援も受ける。

 共産新顔の池内沙織(32)は3度目の立候補で、前回獲得した4万票の上積みを狙う。「自公の暴走に真正面から対決しているのは共産だけ。

 共産が伸びてこそ反撃の力になる」と呼びかけている。

 先月の知事選で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する翁長雄志が、移転容認で、きのふ退任した現職仲井真弘多を破って当選した。

 10万票の大差だった。移設を進めてきた政府には大打撃となった。タイムス曰く、総選挙にはそのショックを和らげる狙いがあるという。

 これまでとは様相の違う知事選だった。翁長には旧来の保革の枠組みを超えて支持が集まった。選挙は移設を押しつけてくる本土政府に対し、

 沖縄ぐるみで立ち向かう色彩も帯びた。翁長は「知事権限を行使する。埋め立て承認の撤回を視野に動く」と述べている。

 仲井真が昨年12月に決定した辺野古沖埋め立て申請の承認を、取り消す可能性を示唆した。こうした経緯を踏まえた上で、沖縄基地問題についての

 各党の公約にあらためて目を通す。自民党は「辺野古への移設推進」と明記。沖縄の民意が移設反対ではっきりした中で、どうやって

 進めるつもりなのか。強行するようなら「民主主義の否定」と言われる。公明党は「沖縄の基地負担軽減は内閣の最優先課題」としつつ、

 本土への訓練移転に言及する。辺野古には触れていない。民主党は、日米同盟の深化、抑止力の維持を図りながら「沖縄をはじめとする

 関係住民の負担軽減に全力をあげる」とする。同盟深化、抑止力維持と負担軽減をどう両立させるのか曖昧だ。

 「同盟深化」と「基地移設の包括的解決」を掲げる維新の公約も、民主と同様の問題を抱える。共産、生活、社民は辺野古移設の中止などを主張している。

 次世代と新党改革は沖縄基地問題に触れていない。政府は今も移設への作業をやめていない。このまま既成事実の積み上げを続けるようだと、

 沖縄との溝はますます深くなる。沖縄の基地問題は日本の安全保障問題そのものだ。避けて通ったり曖昧な姿勢を取ったりするようでは政党の役割は果たせない。

 普天間飛行場の固定化をどう回避するか。沖縄の基地負担を軽減するために米国政府とどう交渉するか。困難な課題に正面から向き合う責任が各党に重い。

 選挙の度に候補者の多くが口にする「身を切る改革」。

 今回も一部の政党が公約に掲げているが、年2000万円に上る議員歳費の削減などは果たされているとは言い難い。消費税増税などで

 負担を強いられる一方の有権者は、訴えをどう聞いているのか。「国民が潤っていないんだから、政治家も相応の負担をすべきじゃないのか」。

 名古屋市中村区のハローワーク名古屋中に来ていた加藤三太郎さん(48)は、遅々として進まない改革に語気を強める。

 国会議員には、歳費(給与)と期末手当(ボーナス)合わせて年 2100万円が支給されている。歳費は月額にすると129万4千円。

 大震災後、復興財源を確保するために一時月額50万円や20%の削減が行われたが、消費税率8%引き上げ後の今年五月からは元に戻った。

 これとは別に、文書通信交通滞在費として年1200万円、政策の調査研究を名目とした立法事務費年780万円も出されている。収支の報告義務はない。

 加藤さんは、リストラや勤め先の廃業に遭った末に今年3月から、コンビニエンスストアで契約社員として働き始めた。

 だが、体調を崩して先月、契約を解除された。現在は貯蓄と兄からの食料援助で食いつなぐ。コンビニ勤務時も手取りは16万円ほど。

 アベノミクスで暮らしが上向いた実感はなかった。「身を切る改革」と声高に叫ぶ候補者を見ても「本当にできるのか」との思いが募る。

 「給料は上がらないのに、消費税増税で出費は増えるばかり」。名古屋市瑞穂区の会社員鈴木綾子さん(35)はため息をつく。

 家族四人暮らし。少しでも出費を抑えようと週一回、激安スーパーに自転車を走らせ安い品を探す。議員歳費は、会社員では

 とても稼げる額ではなく遠い世界のよう。「私たち国民が政治に興味がないのをいいことに、自分たちの都合のいいように進めている」と批判した。

 駿河台大の教授(政治学)成田憲彦は「震災後の歳費削減は恒久的ではなく、本当の身を切る改革になっていない。政治家にやる気があるのなら、

 議院内閣制が機能不全に陥る定数削減よりも、歳費と文書通信交通滞在費の削減を進めるべきだ」と訴える。

 自民、公明の与党優位の情勢が伝えられる中、野党各党が比例票の行方に気をもんでいる。

 兵庫県内では民主、維新とも選挙区調整で小選挙区の候補者数が前回(2012年)を下回り、比例票の底上げが議席数を左右する。

 県内全12選挙区に候補者をそろえた共産は「議席増」との世論調査もあり、一層の支持拡大を訴える。

 民主は前回、県内全選挙区に候補者を立て、比例で36万5千票を集めた。このうち、今回は擁立を見送った7選挙区で6割弱の21万票を獲得。

 支持母体の連合幹部は「小選挙区の候補者不在の中、比例への投票をどう呼び掛けたら…」と焦りをみせる。

 一昨日の8日には代表海江田万里が兵庫入りしたが、神戸・三宮や元町など演説の“一等地”とされる兵庫1区は空白区のため素通り。

 それでも公認候補のいる選挙区では「皆さんには2票ある。自民の暴走にストップをかけるため、『比例も民主』へ」と強く要請。

 小選挙区から比例単独に回った候補者も地元で街頭に立つなどして巻き返しを急ぐ。

 維新の前身となる日本維新の会は前回、比例票では自民を上回り、県内トップに。兵庫では当時、同会に所属した3人が比例復活で初当選を果たした。

 今回も候補不在の選挙区で党所属の地方議員がビラをまいたり、街宣車を走らせたりと掘り起こしに力を注ぐ。

 県内で2人を擁立する次世代の党。後半戦は最高顧問石原慎太郎ら知名度のある党幹部が続々と兵庫入りし、てこ入れを図る。

 前回、近畿ブロックの獲得議席を3から2に減らした共産は「3議席の絶対回復」を目標に上積みを目指す。とりわけ兵庫8区(尼崎市)、

 9区(明石市、淡路島)は自公と一騎打ちの構図となり、「得票が伸びる」と期待。7日に三宮で街頭演説した委員長志位和夫は

 「『比例は共産』と書いていただける方を広げに広げて」と猛アピールした。

 一方、優勢とされる自民、公明は緩みを警戒。閣僚経験者を招いた大規模な集会を開くなどし、組織の引き締めを図る。

 ♪泣けた こらえきれずに 泣けたっけ あの娘と別れた 哀しさに
山のかけすも 鳴いていた 一本杉の 石の地蔵さんのよ 村はずれ

 遠い 遠い 想い出しても 遠い空 必ず東京へ ついたなら
便りおくれと 云った娘(ひと)りんごのような 赤いほっぺたのよ あの泪(なみだ)

 呼んで 呼んで そっと月夜にゃ 呼んでみた 嫁にもゆかずに この俺の
帰りひたすら 待っている あの娘はいくつ とうに二十はよ 過ぎたろに
    昭和30年 別れの一本杉  作詞:高野 公男 作曲:船村徹

 うちなー。先月16日の県知事選で初当選した翁長雄志(64)が、県知事に就任した。

 県政の最大課題である米軍普天間飛行場の返還・移設問題について翁長は、政府が進める名護市辺野古への移設計画に反対し、県外移設を公約した。

 今後日米両政府への直接行動で問題の解決を目指す。政府は埋め立て本体工事に来年度着工したい考えで、翁長が選挙中に言及した

 埋め立て承認の取り消し、撤回に向けた検証作業など、移設阻止に具体的にどう取り組むか、就任早々手腕が問われる。

 翁長は1972年の日本復帰後7人目の知事。戦後生まれは初めて。基地問題のほか、産業・経済の活性化や離島・過疎地域の振興など

 山積する課題を抱えての船出となる。翁長は午前9時に初登庁し、仲井真とともにきのふ退任した前副知事高良倉吉から事務引き継ぎを受けた。

 午前10時30分から就任会見に臨み、知事選で反対を掲げた米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し、「沖縄県の

 過重な基地負担は日本国全体で考えていただきたい。新辺野古基地を造らせないということを県政運営の柱にしていきたい」と述べた。

 前知事仲井真が承認した辺野古沿岸部の埋め立てについて、翁長は「法律的な瑕疵がないか検証しながら専門家の意見も踏まえて

 (取り消しの)判断をしていきたい」と語り、移設を阻止していく考えを改めて示した。

 11時から臨時庁議を開いたあと11時半からは県庁1階県民ホールで職員に訓示した。

 三役人事では翁長は県議の浦崎唯昭(71)、那覇市議会議長の安慶田光男(66)を副知事に起用する。

 副知事の同意議案は12日開会予定の県議会12月定例会に提案する。議会は知事選で翁長を支えた各政党・会派が多数を占めており、

 可決は確実な情勢だ。代表質問や一般質問では新たに野党となる自民などから厳しい質問も予想され、知事として初の論戦に挑む。

 翁長は仲井真県政が策定した振興計画の沖縄21世紀ビジョンの推進を掲げる。計画は任期中に実施期間10年の折り返しを迎え、成果が問われることになる。

 那覇市長として4期14年の市政運営で培った行政手腕で、どのように県政のかじを取るか、翁長カラーをどのように発揮するかにも注目が集まる。

 米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の市長佐喜真淳は、普天間の名護市辺野古移設に反対する新知事翁長雄志に対し「(普天間返還に向けた)

 具体策が示されていない」と苦言を呈した。翁長の知事就任を受け、市役所で答えた。

 佐喜真は「普天間の負担軽減、危険性の除去に取り組んでほしい。そのための手法を示してほしい」と注文を付けた。

 佐喜真は11月の知事選で、辺野古移設を推進する前知事仲井真弘多を支援していた。

 沖縄県警は、沖縄市で4日未明に男がひき逃げされた事件の容疑者を米海兵隊キャンプ・コートニー(うるま市)所属の少佐ジョン・アン(40)と特定した。

 身柄は米軍にあり、県警は自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで年内にも書類送検する。

 県警は、アンの身柄引き渡しを要求する予定はないとしている。アンは4日午前5時ごろ、沖縄市の県道で乗用車を運転中、

 沖縄市住吉の神村盛喜さん(67)のミニバイクに接触、転倒させて負傷させ、救護せず逃走した疑いが持たれている。

 神村さんは意識不明の重体が続いている。

   ♪背のびして見る 海峡を 今日も汽笛が 遠ざかる あなたにあげた 夜をかえして 港 港 函館 通り雨

 流す涙で 割る酒は だました男の 味がする あなたの影を ひきずりながら 港 宮古 釜石 気仙沼

 出船 入船 別れ船 あなた乗せない 帰り船 うしろ姿も 他人のそら似港 三崎 焼津に 御前崎
     昭和44年 港町ブルース  作詞:深津武志 補作:なかにし礼 作曲:猪俣公章

 香川。昨夏の参院選をめぐる高松市選管の不正開票事件で、封印等破棄の罪に問われた前選挙課課長補佐、岡弘哲(53)ら3人に、

 高松地裁は、いずれも執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。

 岡と前選挙係長(52)は懲役10月、執行猶予3年(いずれも求刑懲役10月)、前管理係長(42)は懲役8月、執行猶予3年(求刑懲役8月)とした。

 3人とも現在、休職中。事件では6人が起訴されており、初の判決。裁判長は判決理由で、白票水増しを隠蔽するため犯行に及んだと指摘。

 「選管職員の立場を利用した組織ぐるみの悪質な犯行。厳しい非難に値する」と述べた。その上で「3人は従属的な立場にあり、反省している」として

 執行猶予を付けた。弁護側はいずれも控訴しない。

 先月10日、83歳で逝った俳優、高倉健が、死の4日前に、自身の戦後と映画人生を振り返る手記を完成させていた。

 「最期の手記」として、けふ10日発売の月刊誌「文芸春秋」新年号に掲載された。手記は原稿用紙16枚分。

 敗戦終戦を迎えて「人生が変わる一瞬。諸行無常」を初めて味わった経験から始まり、映画現場での苦労話なども書かれている。

 「往く道は精進にして、忍びて終わり、悔いなし」という言葉で終わる。これは「南極物語」の出演を迷っていたとき、比叡山「大阿闍梨」の

 故酒井雄哉さんから贈られた言葉。「僕に一つの道を示し続けて下さっている」と締めくくられている。

 高倉プロモーションなどによると、健さんは同誌の戦後70年企画の依頼に応じ、東京都内の病院に入院中の11月6日に原稿は完成。

 同誌編集部には亡くなったその日に届いた。最後の仕事になった。

 ♪波の背の背に 揺られて揺れて 月の潮路の かえり船
霞む故国よ 小島の沖に 夢もわびしく よみがえる

 捨てた未練が 未練となって 今も昔の せつなさよ
瞼あわせりゃ 瞼ににじむ 霧の波止場の 銅鑼の音

 熱いなみだも 故国に着けば うれし涙と 変わるだろう
鴎ゆくなら 男のこころ  せめてあの娘に つたえてよ
     昭和21年 帰り船 作詞:清水みのる 作曲:倉若晴生

 熊本。噴火を続ける阿蘇・中岳火口をご神体とする阿蘇神社は、きのふ「火口静謐(せいひつ)祈願祭」を行い、平穏な山に戻るよう祈った。

 噴火時だけの神事で、二十数年ぶり。観光関係者ら30人が出席した。祈願祭後には、火口から1キロの阿蘇山上神社で、火口に向かっておはらいをした。

 今年、貴重な地形や地質を認定する世界ジオパークに選ばれた阿蘇。噴火で観光への影響も出る中、「これこそ生きたジオパークなんだが」との声も。

 江戸東京。大震災と東京電力福島第1原発事故のため、福島県を中心に千人が避難生活を送る東京江東区の国家公務員宿舎「東雲住宅」に、

 衆院選の臨時不在者投票所が開設された。多くの人が住民票を被災地に残したままになっているため、江東区が被災者支援の一環として設置しており、

10月の福島県知事選、先月の南相馬市議選に続き8回目。復興庁によると、先月時点で福島県から県外に避難している人の数は4万6070人に上る。

 浪江町から避難してきた小野田幸一さん(67)が重視したのは「景気対策と復興」。避難指示解除準備区域に自宅がある。

 月に1度帰ると、室内はほこりやカビが目立ち、生活できない。「政治家はその現状をどれぐらい知ってるんだろうね」。

 候補者の肉声を聞くことができないので、地元から取り寄せた新聞とインターネットで情報を集め、願いを託す先を決めた。

 富岡町から避難している女性(65)は「仮設住宅でお年寄りがたくさん亡くなっている。政府には公営住宅を早くつくってほしい」と次の政権に注文した。

 ここの住宅での不在者投票は明日11日まで。区選管は託された投票用紙を随時それぞれの地元の市町村に送る。14日に現地で開票される。

 区によると、ここの住宅では避難者1千人が生活しており、20歳以上の人は880人。

 ♪何から何まで 真っ暗闇よ 筋の通らぬ ことばかり 右を向いても 左を見ても 馬鹿と阿呆の 絡み合い どこに男の 夢がある

 好いた惚れたとけだものごっこが罷(まか)り通る世の中でございます。好いた惚れたはもともと「こころ」が決めるもの…

 こんなことを申し上げる私もやっぱり古い人間でござんしょうかねえ。

 一つの心に 重なる心 それが恋なら それもよし しょせんこの世は 男と女 意地に裂かれる 恋もあり 夢に消される 意地もある

 なんだかんだとお説教じみたことを申して参りましたが、そういう私も日陰育ちのひねくれ者、お天道様に背中を向けて歩く、馬鹿な人間でございます。
     昭和46年 傷だらけの人生 作詞:藤田まさと 作曲:吉田正

 松尾芭蕉が陸奥、北陸路を旅した「おくのほそ道」ゆかりの景観を観光振興につなげようと、関係自治体が連携を強め、保全やPR活動に関する情報交換が活発化している。

 埼玉県の「草加松原」(草加市)や岐阜県の「大垣船町川湊」(大垣市)など10県13カ所は3月、国の名勝「おくのほそ道の風景地」として一括指定された。

 追加分や指定予定を含めると11県24カ所となる。行程は江戸から東北、北陸を巡り大垣までの長距離に及び、今後も準備が整った地域が順次指定される見込みだ。

 最初に指定された13カ所の地元12市町は5月にネットワークを設立し、大垣市で総会を開いた。芭蕉の足跡を広域観光ルートと位置付け、

 魅力を一体的にアピールするのが狙いで、追加指定された自治体にも今後参加を呼び掛ける。

 大垣観光協会は13カ所を紹介したリーフレットを作製。多くの景勝地を訪ねた人に賞品を贈るスタンプラリーも実施している。

 来年度は富山県の「有磯海(女岩)」が指定された高岡市で総会が開かれる。高岡市は来年3月の北陸新幹線長野〜金沢の延伸開業も見据え、広域連携に意欲的だ。

 ♪白い夜霧の灯りに濡れて 別れ切ないプラットホーム ベルが鳴る ベルが鳴る
さらばと告げて手を振る君は 赤いランプの終列車

 涙かくして 微笑み合(お)うて 窓に残した心の温み あの人は あの人は
いつまた逢える旅路の人か 赤いランプの終列車

 遠い汽笛に うすれる影に 一人たたずむプラットホーム さようなら さようなら
瞼の奥に哀しく消える 赤いランプの終列車
        昭和27年 赤いランプの終列車 作詞:大倉芳郎 作曲:江口夜詩

 フィリピン。南部のミンダナオ島、ブキドノン州のマラマグで9日夕方、運行中の路線バスの車内で大きな爆発があった。

 バスが地元の大学近くの停留所に止まり、大勢の学生を乗せた直後に爆発が起きたとみられ、車内には数十人が乗っていたという。

 この爆発で学生を含む乗客10人の死亡が確認され、41人がけがをしたという。ミンダナオ島では、今年、フィリピン最大の

 イスラム武装組織が政府との40年にわたる紛争を終わらせる和平合意を結んだが、その後も、これに反対する一部のイスラム武装勢力が

 政府軍などを襲撃する事件が散発的に起きている。今のところ犯行声明などは出ていないが、この地域では犯罪グループによる

 バス会社を狙った金目当ての脅迫事件も起きているということで、警察や軍は爆弾テロ事件として背後関係を詳しく調べている。

 ノルウェー。今年のノーベル平和賞に選ばれたパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんと、インドの人権活動家、カイラシュ・サティヤルティさんが、

 授賞式を前に9日、首都オスロで会見し、感謝の気持ちを表すとともに、子どもたちの権利を守る大切さを訴えた。

 この中で、長年、児童労働の撲滅に取り組んできたサティヤルティさんは「大勢の子どもたちが自由や教育を受ける権利を否定されてきました。

 子どもたちにとって平和な世界をつくるために、もっと大人たちが努力しなければなりません」と述べた。続いて、子どもや女性が

 教育を受ける権利を訴えてきたマララさんは「この場にいられることは大変な名誉です。権利を守るためには、子どもたち自身も声を上げ、

 行動を起こす必要があります。私がその一例です。子どもたちが声を上げれば変化をもたらすことができます」と述べて、世界の子どもたちに

 勇気を出して行動するよう呼びかけた。ノーベル平和賞の授賞式は日本時間の今夜9時から、オスロの市庁舎で行われる。

   あめつちに われひとりゐて たつごとき このさびしさを きみはほほゑむ
                           法隆寺 会津八一

 京都。伝統的な町屋が建ち並ぶ地区で、条例で定められた許可を受けずに町屋の外壁をショーウインドーに変更したとして、

 京都市は建物を強制的に元の状態に戻す行政代執行を行った。伝統的建造物の条例違反で行政代執行が行われたのは全国で初めてだ。

 東山区の産寧坂地区は町屋や神社、それに寺などの建物が建ち並ぶ伝統的な景観が残っていて、京都市は「伝統的建造物群保存地区条例」を定めて建物を残そうとしている。

 この地区の一角にある町屋の建物に入った雑貨店が、許可を得ないまま壁に縦横1m余りのショーウインドーを設置したことから、

 元に戻すよう勧告や命令を行ってきた。しかし、改善されなかったため強制的に壁を元の状態に戻す行政代執行を行うことにしたもので、

 午前、市の職員が店主に宣言文を読みあげたあと、業者がショーウインドーを木の板で覆った。雑貨店のチリ国籍の店主は「悲しいです。

 窓がないと営業に支障がでます」。同じような条例は、金沢市や山口県の萩市など全国の100余りの地区で制定されているが、

 行政代執行が行われるのは初めてだ。京都市景観政策課では「みんなで建築様式を守ることで価値を維持しているので、残念だが違反を見過ごすわけにはいかない」。

 ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて異土の乞食となるとても

 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて

 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや
            犀星  抒情小曲集から

 富山。高岡市は、高岡城(現 高岡古城公園)を設計したとされる戦国時代のキリシタン大名高山右近(1552〜1615)ゆかりの

 自治体との交流を促進する。

 来年は右近没後四百年にあたり、ローマ法王庁では崇敬の対象となる「福者」に認定する動きがある。市長の高橋は、生誕地の

 大阪府豊能町や居城があった高槻市が没後四百年記念事業を予定していることを挙げ、「積極的に参加してネットワークづくりをしたい」と。

 このほか、高岡や高槻と同様にブロンズ像がある石川県の志賀町、香川県の小豆島、フィリピン・マニラと情報共有を図る考えも示した。

 右近は織田信長や豊臣秀吉らに仕えたが、秀吉がキリスト教を禁止した際に信仰を守るために領地を放棄した。家族と一緒にマニラに

 追放されるまでの一時期、加賀前田家が保護していた。

 福井。食欲をそそる、ほんのり桜色。  贈答用として人気の高い若狭地方の特産品「小鯛のささ漬け」作りが、小浜市内の加工会社で最盛期を迎えている。

 酢や砂糖などを混ぜた調味液に漬けられたレンコダイの身を、杉樽に一枚一枚手際よく詰め仕上げていく。樽詰めは年末まで続けられる。

 小浜市川崎1丁目の加工会社では、小浜湾など近海で捕れたレンコダイを3枚におろし、塩を振って冷蔵庫で一晩寝かせる。

 塩出しした後、独自に配合した調味液に漬けている。作業に当たっている田中文子さん(67)は「(味付けは)各店によって違う。

 うちは表面を白っぽく、中身は生っぽく仕上げている」と。酢の香りが漂う作業場で、社員5人が170個を樽詰めした。

 畳1畳分の作業台には、調味液をくぐらせたレンコダイの身が山盛りになっていた。重さを量ったり、昆布やササの葉と一緒に詰めたりと、

 全て手作業。田中さんは「みんなで一つのものを作り上げていくんです」と手を休めない。そのまま食べてもおいしいが、すしネタや

 てんぷら、吸い物に入れてもいいという。注文のほとんどがお歳暮用で、多い日は300個を製造する日もあるという。関東を中心に全国へ出荷する。

 ♪夕焼小焼の、赤とんぼ 負われて見たのは、いつの日か

 山の畑の、桑の実を小籠に摘んだは、まぼろしか

 十五で姐(ねえ)やは、嫁に行き お里のたよりも、絶えはてた

 夕焼小焼の、赤とんぼ とまっているよ、竿の先
      1921年(大正10年)赤とんぼ 作詞:三木露風 作曲:山田耕筰

 能登。きのふの昼前、能登町の鉄工所で作業中の男が死亡した。事故があったのは能登町宇出津の井上鉄工で、きのふの午前11時過ぎ

 工場内で鋼材の溶接作業をしていた従業員で能登町小垣の丸山茂さん(54)が倒れているのを工場へ営業に訪れた会社員が発見した。

 丸山さんは病院に搬送されたが、2時間後に死亡した。丸山さんはクレーンを使い、重さ3トンの鋼材を吊りながら溶接作業をしている途中、

 吊っていた鋼材と後ろに置いてあった鋼材に挟まれたとみられている。事故当時、工場内には作業員が9人いて、警察では会社の関係者から

 事情を聞いている。

 加賀野々市。来年6月の任期満了に伴って行われる野々市市長選挙に、現職の市長粟貴章が、2期目を目指して立候補する考えを表明した。

 これは、けふ開かれた野々市市議会の一般質問で粟が明らかにしたもの。この中で、粟は、「これまでの任期の中で市民参加を心がけ、

 その結果、市民と行政が協力して行う取り組みが結実していると感じている。その将来を見届け発展させるために、市民の皆様の支援が

 得られるなら引き続き先頭に立って頑張っていきたい」と、次の市長選挙に、2期目を目指して立候補する考えを表明した。

 粟は54歳。県議を経て、平成19年の野々市町長選挙で初当選し、平成23年に市に移行したのに伴って、野々市市の初代市長に就任している。

 来年6月の任期満了に伴って行われる野々市市長選挙に立候補の意向を表明したのは、粟が初めて。

 金沢。航空2社の北陸新幹線への対抗策が熱を帯びてきた。

 日本航空は、きのふ小松〜羽田便の早期購入割引「特便割引」の割引率を拡大し、運賃を引き下げる方針を発表した。

 新幹線が開業する来年3月14日から28日までの間、最安価格で1万4100円と新幹線の金沢〜東京間を20円下回る水準にする。

 全日空も早期購入割引の値下げを打ち出しており、価格競争が激化している。

 日航の特便割引は搭乗前日まで適用され、ビジネスマンの購入が多い。今回打ち出した運賃は、今年3月半ばの水準と比べると2800円安い。

 「15年度も新幹線と競合できる水準まで引き下げる」としており、15年4月以降も同じレベルを保つとみられる。

 また1月からは、全席を本革シートにした機種を1往復増やし2往復とする。機内での快適性を高め、新型車両を導入する新幹線に対抗する。

 全日空も先月、早期購入割引「特割」の最安価格を1万4100円にする方針を表明している。

 金沢市公設花き地方卸売市場で、きのふ正月向けの花や木を扱う「千両市」が開かれた。

 北陸三県の仲卸業者や小売店主60人が縁起物のナンテンやセンリョウなどを品定めして次々と競り落とした。徳島県産のナンテンや

 茨城県産のセンリョウ、宝達志水町産のヤナギなどが競りに掛けられ、市場内には威勢の良い掛け声が響いた。

 今年の取扱量は昨年より8千本少ない9万本だった。品質や値段は平年並みで、競り落とされた花や木は、20日ごろから生花店などの店頭に並ぶ。

 Do it!(ともかくやりなさい)
 Go against!(風に向かって走れ)
                  熊川哲也

 朝の来ない夜はない 春の来ない冬もない 人生万事地球と同じ春夏秋冬 花も咲けば雨も降る。

 冬初め ふるさとの海 潮目濃く
            箕面 藤堂

 往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし
            酒井雄哉 座右の銘 高倉健

 他人から「どう思われるか」より、他人のために「何ができるか」。

 人生は挑戦だ、常にチャレンジャーだ。ボロは着てても心は錦。勝負に、人生に、
堂々と立ち向かっていきたいものだ。原 貢

 人に愛 花に水
 People love to water the flowers

 師走、10日。月日の経つのは、何とも早い。

 月よみの 光を待ちて 帰りませ 山路は 栗の いがの多きに
                             良寛

 晴れてはいるが、冷えている。

 散歩中、時々お会いする和田さんが、能登門前の黒島に居る友達が作ったというアジのいしり(魚汁)と林檎を届けてくれた。何ともありがたい、深謝。

 夕方の散歩。出かけようとしたところへ、谷やんから、来ないかとの電話あり。お断りして、何時ものコース。体育館では、担当が

 ミニブルを稼働して、構内の除雪をしていた。裏の桝谷先輩に会い、よもやま話。今から湯涌の手前へ、水汲みに行くという。歩道では

 鈴木の爺さんに会い「何するいねん」、「明後日から荒れるというので、畑から白菜取ってきた」と、小屋へ一輪車を仕舞い込んでいた。

 橋本さんちの小路から松本先生宅の横へ出たら、畑から掘り起こしたばかりの里芋を洗っておられた。「ちょっと待っててください」と、

 ビニール袋を持ってこられて、奥さんともども「少し持って行ってください」と、袋に入れてもらった。「お昼にチーンして戴いたけど

 ほくほくして美味しかったですよ」、なんて。先般の佐賀の旅は、博多と三宮で腰を痛めて、駅の救護所で一休みしたことなど、珍道中の

 ひとくさりを聞いた。深謝して帰路に。

 小屋に戻ったら、彫刻家梶本良衛さんの個展、19日〜28日まで、森戸1丁目のひろた美術画廊で開催との案内を戴いたので、

 機会を見て、久々に見せてもらおう。夕日がまぶしい。

 自由さに慣れて不自由 懐手
 海しけて漁夫溜まり場に焚き火かな
 不要のもの捨つることより 冬用意
             箕面 藤堂

 trust me.
 I Have a Dream

                 2014 師走、12月10日(ふ)
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